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更新日:2021年5月13日
※プログラムの内容は変更となる場合がございます
後日オンデマンド は、6月7日(月)10:00~6月30日(水)17:00までオンデマンド配信
日時:5月29日(土) 9:30~10:00 第1会場
がん支持医療の温故知新
The research direction of supportive and palliative care in cancer
2020年は、支持療法の「教育」をテーマとしました。これを受けて、2021年は、支持緩和医療の「研究」をテーマとしてみました。MASCCもJASCCも十数部会を有しながら、臨床研究が推進しやすい領域とそうでない領域があります。同様のことは基礎研究に繋げられるかということにおいても言えることであります。ナラティブな取り組みももちろん重要な領域を多く含みますが、科学的エビデンス構築をどの分野に力点を置いて進めていくのか、これからの支持緩和医療研究の方向性と優先順位、方法論、ロードマップなどについて、MASCC次期大会長のAndrew Davies先生、ESMOの緩和医療部門のチェアーであるKarin Jordan先生、そしてJASCC理事長の佐伯俊昭先生にお話を伺い、最後にJASCCの相談役であり、本セッションのモデレーターであるMatti Aapro先生、JASCC顧問 田村和夫先生にも加わって頂き、全員でディスカッションを行い、がんの支持緩和医療を世界が協力しながら進める第一歩にできたらと考えております。
日時:5月29日(土) 13:00-14:00 第3会場
がん疼痛・コミュニケーションのガイドラインUpdate
本シンポジウムは、日本緩和医療学会、日本サイコオンコロジー学会と日本がんサポーティブケア学会の合同企画である。今回は、患者さんの苦痛や支援に関連する診療ガイドラインについて取り上げ、患者さんと家族の緩和ケア・心のケア・支持医療の質の向上につなげることを目的として、2020年に更新されたがん疼痛治療ガイドライン(日本緩和医療学会)、現在作業中のコミュニケーションに関するガイドライン(日本サイコオンコロジー学会)に関して取り上げ、解説いただく。がん診療において、不可欠な領域の最新のガイドラインについて理解を深め、明日からの臨床に生かしていただきたい。
日時:5月30日(日) 15:00-16:30 第2会場
コロナ禍と支持医療
新型コロナウイルス感染症は未だ終息の兆しなく、がん診療の現場においても大きな影響を与え、コロナ禍の特殊な環境によって診療や支援のあり方が変化している。残念ながらまだしばらくこの感染状態が続くことが予想され、その中で質を担保したがん診療、支援を展開することが求められている。本企画は、がん診療の現場に関わる医療者がCOVID19の影響下での新たな課題、それに対する対策・工夫を取り上げ、経験を共有し、参加者の臨床に生かしていければ幸いである。
合同ワークショップ1 JASCC & J-SUPPORTライブ+後日オンデマンド
日時:5月29日(土) 15:30-17:00 第2会場
患者報告アウトカム(PRO)評価の実装
がん支持療法の臨床研究における有効性、安全性評価の指標には、患者報告アウトカム(PRO)が用いられる事が多く、効果を正確に評価するためには、適切なPRO尺度の選定や評価、解析の計画が重要となる。また、日常臨床においても、ePROを用いた症状評価や管理の取り組みが日本でも導入されつつある。本共同ワークショップは、JASCCと日本がん支持療法研究グループ(J-SUPPORT)との共同企画となる。「PRO評価の実装」をテーマに、PROを用いた臨床研究の研究計画(SPIRIT-PRO)と結果報告(CONSIRT-PRO)のガイドラインの解説や日常臨床や臨床研究におけるPRO評価やePROの実装の事例紹介を行い、最後にパネルディスカッションとして、実臨床と臨床研究におけるPRO評価の実装の課題を議論する。
合同ワークショップ2 JASCC & JSMOオンデマンド
がんゲノム医療における意思決定支援
包括的がんゲノムプリファイリング検査(CGP)の保険適応から2年が経過し、全国で数万人にCGPが行われたが、実際にCGPの結果に基づく治療を実施された患者はその20%に満たない。標準治療がない希少がんやすでに標準治療を終えている進行固形がん患者は、CGPを受けるかどうか、CGPを受けたかったが受けられない、CGPの結果プロファイリングに基づく治療にたどりつけなかった等、様々な意思決定の場面に遭遇する。さらに、遺伝性腫瘍症候群の可能性を指摘され、家族を含んだ意思決定の場面も生じうる。本シンポジウムでは、がんゲノム医療に関わる医療者が、CGP前後における患者・家族の様々な意思決定支援の場面を的確に把握し、適切な介入を行うにはどうすればよいかを討論したい。
European Cancer Organisation (E.C.O.) and Supportive Care
学術セミナー1ライブ+後日オンデマンド
日時:5月29日(土) 10:00~11:30 第1会場
支持療法の温故知新:歴史から学ぶCIPNに対する支持療法と今後の展望
化学療法に伴う末梢神経障害(CIPN)は、長期にわたって患者のQOLを落とす有害事象である。これまで様々な薬物療法や理学療法が試みられてきたが、質の高いエビデンスは少なく有効な対策は限定的である。2014年に米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインが、2017年に日本がんサポーティブケア学会(JASCC)から末梢神経障害マネジメントの手引きが発刊されたが、これらが作成される過程においてどのような歴史的背景やエビデンスの積み重ねがあったのかを時系列で理解することは、未だ混沌としているCIPNに対する診療を改善するために有用である。本学術セミナーは、薬物療法と理学療法のふたつの側面からCIPNへの挑戦の歴史をわかりやすく解説していただき、ガイドラインと手引きの理解を深め、今後のCIPNに対する診療に活かせるように企画したものである。
学術セミナー2ライブ+後日オンデマンド
日時:5月29日(土) 13:15-15:15 第2会場
症例から学ぶがんサポーティブケア「発熱」
がん患者の発熱をどのようにアセスメントし治療・ケアをするべきか?
がん患者は、その治療を行う中で様々な要因で「発熱」が起こることが多い。さらに外来治療を行っている場合、発熱を医師や看護師に報告し、対処が必要かを確認するのは大変難しい。発熱の機序、患者それぞれの体温の基準、随伴症状の有無様々な要因が絡み合っているためである。また、治療やケアを行っている医療者もその「発熱」に対して、対処を行う必要があるのかをアセスメントするためには、様々な知識や経験を生かしたアセスメントを行う必要がある。さらに現在はCOVID-19の蔓延もあり、そのことも考慮に入れてがん治療をする必要があるため、判断や治療をさらに難しくさせている。
今回のセッションでは、すい臓がんで治療をしている患者の事例をもとに、医師、薬剤師、看護師それぞれの立場から患者をとらえ、どのように対応していくことが必要なのか、「発熱」という観点から討論を行い、臨床現場での判断や対応に役立てていただきたい。
学術セミナー3ライブ+後日オンデマンド
日時:5月29日(土) 14:30-16:30 第3会場
Webを用いた究極の骨転移カンファレンスを開催しよう!
骨転移は進行がんの多くにみられ、根治不能ながん患者のゴールであるQOLの維持・向上に大きく影響する病態でありながら、その専門的な知識やケアの経験をもつ医療者は少ない。白河厚生総合病院では2年以上前から骨転移カンファレンスを開催し、半年前からは骨転移と骨の健康部会の協力を得て、専門家がウェブ参加するハイブリット型骨転移カンファレンスに移行している。
本セッションでは、第一部:骨転移カンファレンスを開催しよう、第二部:ウェブで専門家とディスカッションしよう、をテーマに、骨転移カンファレンスの準備から開催に至るまでの流れをレビューし、コロナ時代におけるウェブ型骨転移カンファレンスの可能性を感じてもらいたい。
第一部:骨転移カンファレンスを開催しよう
第二部:ウェブで専門家とディスカッションしよう
学術セミナー4ライブ+後日オンデマンド
日時:5月30日(日) 10:00~11:30 第1会場
症状から系統的に学ぶ
非特異的かつ曖昧な症状から始まる免疫関連有害事象へのアプローチ
免疫チェックポイント阻害剤ICIによる免疫関連有害事象には、
1. 様々な臓器・組織に発生する、
2. 一つの臓器のみに起こる場合と異なる臓器・組織に多発する場合がある、
3. ICI投与開始から発症までの期間が様々である、
4. ICIを中止した後も持続し、その持続期間も様々である、
ことから、臨床的多様性が大きく(diversity)、予見性が低い(unpredictability)という特徴がある。また、免疫関連有害事象は、全身倦怠感、食欲低下、微熱など非特異的かつ曖昧な症状から始まることも多く、診断に苦慮することも希ではない。本セミナーでは、このような非特異的かつ曖昧な症状から始まる免疫関連有害事象へのアプローチについて、各医療職種や患者の立場から系統的な考え方を討論したい。
学術セミナー5オンデマンド
地域包括ケアにおけるがん診療連携
―連携充実加算を介した外来がん化学療法について―
近年、効果も強いが副作用も多岐にわたる抗がん剤が次々と上市された。院外処方の割合が多くなっている昨今、がん患者の治療を支援ための病院と保険薬局との連携は益々重要なものとなってきている。
加えて、2020年より、地域との連携を含む多職種連携の取組が強化され、医師の指示に基づき薬剤師が、治療の目的及び治療の進捗等を文書により提供した上で、患者の状態を踏まえて必要な指導を行った場合に算定可能とした「連携充実加算」が新設された。医療機関は患者に治療内容(レジメン)を提供し、患者の状態を踏まえた必要な指導を行うとともに地域の薬局薬剤師を対象とした研修会を実施などが求められ、保険薬局からは患者の服薬状況、抗悪性腫瘍剤の副作用等に関する情報の報告を行うことなどが求められた。なお、栄養の指導を実施するために、管理栄養士との連携も強化された。本シンポジウムでは、以上のことを踏まえ、地域包括ケアにおけるがん診療や管理栄養士との連携について、シンポジストの先生方と考えていきたい。
【最優秀演題】
消化器癌薬物療法のステロイド前投薬による⾻密度減少に対するデノスマブの有効性・安全性を検討する前向き介⼊研究 (ESPRESSO-02)
【優秀演題】
高齢進行肺がん患者における初回治療前の安静時心拍数と身体機能および予後の関係について
進行再発腎細胞がんのニボルマブ・イピリムマブ併用療法における心筋障害の発生状況調査
進行非小細胞肺がん患者における、がん悪液質のプラチナ製剤併用療法+ PD-1/PD-L1 阻害薬の治療効果への影響
局所進行食道癌患者におけるRelative-dose-intensity と術前補助化学療法前の骨格筋量との関係
日時:5月30日(日) 10:00~11:30 第2会場
アピアランスケア研究の現状と課題
―アピアランスケアガイドライン2021最新版を作成して―
2021年夏、日本がんサポ-ティブケア学会(JASCC)から「アピアランスケアガイドライン2021年版(以下「本ガイドライン」)」が発行される予定である。本シンポジウムでは、ガイドラインの作成を通して明らかになったアピアランスケア研究の現状と課題について、化学療法・分子標的治療・放射線治療・日常整容の各領域から最新の話題を提供する。
日時:5月30日(日) 13:15-14:45 第3会場
支持療法の個別化に向けたアカデミック・ディテーリング
-新規便秘治療薬の特性に着目して
アカデミック・ディテーリングとは、コマーシャルベースではない公正中立な根拠に基づく医薬品の情報提供を医師に対して行う活動のことであり、海外ではアカデミック・ディテイラー(公正中立な医薬品情報提供者)として薬剤師が活躍している。便秘治療薬は近年、続々と新規医薬品が承認され、がん治療や緩和薬物療法による便秘に対する支持療法としても使用が始まっている。そこで、新規医療情報委員会では、新規便秘治療薬の特性に注目し、化学構造式、薬理学、薬物動態学から見た違いについて、徹底比較を試みた。新規医薬品は高価であるため、患者の便秘症状や腎機能・肝機能障害、そして併用薬などの背景を含め、個々の患者にとって最適な便秘治療薬選択ができるアカデミック・ディテーリングの普及を目指す。
教育シンポジウム1 漢方部会ライブ+後日オンデマンド
日時:5月29日(土) 10:00~11:30 第2会場
がんサポーティブケアのための漢方活用ガイド:その意義と活用法
『がんサポーティブケアのための漢方活用ガイド』が2020年10月に漢方部会によって作成された。着想から執筆方針の決定、原稿執筆、コンセンサスを得ながらの校正などを経て完成した。専門性の高い漢方医学では、処方や診断に関する理解がなければ、処方意図や服薬動機の共有などが困難となる。そこで、目安となる漢方処方と症候に対する手引きが必要と考えられた。がんサポーティブケアにおける漢方処方継続のために本書が果たす意義と活用法について議論したい。初版の構成は漢方部会内での協議を経て決定したが、その内容がサポーティブケアにかかわる医療者のニーズに真に応えたものであるかは議論すべき余地がある。またこの活用ガイドが実際にどのくらい周知・利用されているのかも興味深い。以上のような観点から、本シンポジウムが多くの視聴者にとって有意義なものになることを期待したい。
教育シンポジウム2 高齢者のがん治療部会ライブ+後日オンデマンド
日時:5月30日(日) 13:00-14:30 第1会場
高齢者のがん治療
超高齢社会を迎え、高齢者のがんは増えており、高齢者特有の問題に向き合いながら診療や介護の工夫が必要である。このような視点でのがん医療は、まだ十分に普及しているとはいえないが、少しずつ高齢者のがん医療に関連した教育セミナーも展開されつつある。また、日本がんサポーティブケア学会では高齢者がん医療Q&Aを発刊している。このような最近の流れを踏まえ、本シンポジウムでは、基調講演として老年医学の立場で講演をいただき、本部会員からは各領域(内科、外科、看護、薬学、理学療法、臨床心理)の立場から、高齢者のがん治療におい重要なポイントについて解説いただく。多様な患者背景を理解し、生活支援を行うことで、包括的な対応につながるよう本シンポジウムを企画した。
教育セッション1 Cachexia部会
教育セッション2 FN部会
教育セッション3 痛み部会
教育セッション4 骨転移と骨の健康部会
教育セッション5 高齢者のがん治療部会
教育セッション6 神経障害部会
教育セッション7 妊孕性部会
Year in review1 Cachexia部会
Year in review2 CINV部会
Year in review3 FN部会
Year in review4 Oncology emergency部会
Year in review5 痛み部会
Year in review6 漢方部会
Year in review7 がんリハビリテーション部会
Year in review8 骨転移と骨の健康部会
Year in review9 高齢者のがん治療部会
Year in review10 サイコオンコロジー部会
Year in review11 サバイバーシップ/患者会・遺族家族支援部会
Year in review12 神経障害部会
Year in review13 妊孕性部会
Year in review14 粘膜炎部会
Year in review15 Oncodermatology部会
Year in review16 リンパ浮腫部会